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線香 センコウ

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デジタル大辞泉の解説

せん‐こう〔‐カウ〕【線香】

白檀(びゃくだん)・丁字(ちょうじ)・沈香(じんこう)などの香料の粉を松やになどで練り固めて線状にしたもの。火をつけて仏前に供える。
線香代2」の略。
「その代り―は自腹を切りますよ」〈佐藤春夫・侘しすぎる〉

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百科事典マイペディアの解説

線香【せんこう】

法会や葬儀の際などにたく線状の練香(ねりこう)。焼香の風は古くからあり,はじめは粉末の抹香(まっこう)がたかれたが,平安時代には丸く固めた練香も用いられた。線香は16世紀に中国から伝わり,17世紀には日本でも作られた。

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世界大百科事典 第2版の解説

せんこう【線香】

法会や葬送の際に仏壇や墓地などで焚かれる線状の香。仙香,繊香,綫香,長寿香とも記す。沈香(じんこう),丁子(ちようじ),白檀(びやくだん),安息香などの香料を松やになどで固めてつくる。《和漢三才図会》は楡(にれ)の皮の糊に海蘿(のり)を加えてつくれば折れにくいと記す。焼香は古くから行われ,《日本書紀皇極天皇元年(642)条に,法会で蘇我蝦夷が香炉を取り,焼香礼拝したとある。当時は粉末の抹香(まつこう)を焚く方法であり,平安時代には蜜などで香料を丸状に固めた練香(ねりこう)を焚く方法も生じた。

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大辞林 第三版の解説

せんこう【線香】

丁子ちようじや白檀などの香料の粉を線状に練り固めたもの。火をつけて仏前に供える。
「線香代」の略。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

線香
せんこう

練香(ねりこう)・抹香(まっこう)を線状にこしらえたもの。原料は沈香(じんこう)、丁字(ちょうじ)、白檀(びゃくだん)、麝香(じゃこう)などで、燃焼を助けるための松脂(まつやに)、接着材として蜜(みつ)や糊(のり)、それに黄土、緑、茶、黒などの染料を加えて練り、底に多くの穴をあけた容器に入れて押し出し、切って乾かす。杉の葉を干して香水をふりかけてつくったものも多く出回っている。中国では竹を芯(しん)にして香を塗り固めたものがあるが、日本ではみかけない。香は元来、香木の多いインドなど熱帯地方に発達し、体臭などを消すことがおもな目的であったが、早くから仏教に結び付き、心の浄化作用の面が強調された。また簡便な形の香ということで線香が考案された。日本には江戸時代の初期に中国から伝来し、仏教行事や葬式・供養のとき、香炉の灰に立ててくゆらす。死者の枕元(まくらもと)に立てるときは、霊が迷わぬようにと1本だけ立て、また煙のなびく方角から霊の行方を考えたりすることもある。沖縄では神祭りにも広く用いられ、本州でも火の神を祭るためにいろりの灰に立てる例がある。落雷除(よ)けの呪法(じゅほう)として、蚊帳(かや)の中にこもって線香を燃やすことも広く知られている。火もちがよいので灸(きゅう)のときにも使う。便所に立てて臭みを消すことにも使われた。蚊取線香は除虫菊の成分を混ぜて、渦巻状につくったものである。[井之口章次]

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