桃李もの言わざれども下おのずから蹊をなす(読み)とうりものいわざれどもしたおのずからけいをなす

精選版 日本国語大辞典 の解説

とうり【桃李】 もの言(い)わざれども下(した)おのずから蹊(けい・みち)をなす

  1. ( 「史記‐李広伝賛」の「諺曰、桃李不言、下自成蹊、此言雖小、可以諭一レ大」による ) 桃やすももは、何も言わなくても、花の美しさや果実にひかれて多くの人が集まってくるので、自然に木の下に道ができる。徳望のある人は、みずから求めなくても、人々は自然とその徳を慕い寄って来ることのたとえ。
    1. [初出の実例]「諸事に於て道をば道が知事ぞかし、桃李不語、下自成(タウリモノイハザレドモシモオノヅカラミチヲナス)」(出典源平盛衰記(14C前)三六)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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