桑実寺村(読み)くわのみじむら

日本歴史地名大系 「桑実寺村」の解説

桑実寺村
くわのみじむら

[現在地名]安土町桑実寺・宮津みやづ

下豊浦しもとようら村の南、きぬがさ山の南西麓に位置し、西は上豊浦村。村名は地内にある天台宗桑実寺に由来し、中世以来の同寺領が近世に入って一村として扱われるようになったものと考えられる。慶長七年(一六〇二)検地では反別は田二七町五反余(上田一七町八反余・中田七町二反余・下田二町四反余)、畑屋敷二町二反余(上畑七反余・中畑三反余・下畑九反余・屋敷二反余)で、高は不明(桑実寺文書)。元和六年(一六二〇)仁正寺藩領となり、同藩領で幕末に至る。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報