安土町(読み)あづちちよう

日本歴史地名大系 「安土町」の解説

安土町
あづちちよう

面積:二四・三〇平方キロ

近江八幡市・八日市市によって南北に二分される郡の北部を占め、滋賀県のほぼ中央部を占める。北から東は神崎郡能登川のとがわ町、東は同郡五個荘ごかしよう町、南は八日市市、西は近江八幡市。町域は沖積層湖東平野平地が大半を占め、南西箕作みつくり山・きぬがさ山・安土山などの独立山塊がある。かつては北および西は琵琶湖の内湖である大中だいなかの湖・小中しようなかの湖などに接していたが、干拓により、大中の湖および小中の湖の大部分は消滅、現在はわずかに小中の湖の一部西にしの湖が残される。同湖から西方に延びる水路によって琵琶湖に通じている。気候区分は大きく分ければ太平洋側に属するが、冬季には安土山の北と南で積雪に差があり、日本海側気候との境付近に位置付けられる。旧大中の湖南岸にあたる大中だいなか湖南こみなみ遺跡は縄文時代から鎌倉時代にわたる集落遺跡で、なかでも弥生時代中期の遺構は、初期農業集落を代表するものとして注目を集めている。


安土町
あづちちよう

下京区御幸町通五条下ル

南北に通る御幸町ごこまち通を挟む両側町。北側は万寿寺まんじゆうじ(旧樋口小路)にも面する。

平安京の条坊では、左京六条四坊四保一五町の地。

寛永一四年(一六三七)洛中絵図に「あづち町」の名がみえ、以後江戸時代を通じて変更はない。「京雀」(寛文五年刊)には、「この南は五条の橋通ゆきあたりにて御影堂みえいだう前の町也、是より南は寺計也」と、当町付近の状況が記される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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