桑川遺跡(読み)くわがわいせき

日本歴史地名大系 「桑川遺跡」の解説

桑川遺跡
くわがわいせき

[現在地名]山北町桑川 上の山

笹川流ささがわながれの南端部に形成される海岸段丘上の広大な地域に広がる縄文時代の大遺跡。石皿片・焼土などが露出している部分もあるので、住居跡群とみてよいであろう。表採されている土器大部分は縄文中期後半のもので、一部後期初頭の破片もみられる。中期の土器は同時代に東北地方南部に普遍的に出土している大木系のもので、中越地方中心に分布する火焔土器の破片も少量ながら散見される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android