山北町(読み)やまきたまち

日本歴史地名大系 「山北町」の解説

山北町
やまきたまち

面積:二二四・二五平方キロ

神奈川県の西北部、丹沢たんざわ山塊に連なる山間地に位置し、東は松田まつだ町、西は静岡県、南は酒匂さかわ川を挟んで南足柄みなみあしがら市、北は丹沢山塊を挟んで津久井つくい郡・山梨県と接する。南端を東西に国鉄御殿場線と国道二四六号が並行して走る。御殿場線山北駅を中心とする山北地区は、政治・交通の要所であり、農業・酪農林業を主とする周辺地区の生産物集積ならびに加工を行う商工業の中心となっている。産業は茶・柑橘・酪農・林業などで、これらの加工業と関連して発展している。総面積の九割を占める丹沢大山国定公園・県立丹沢大山自然公園を含む山岳部の山間に、信玄の隠し湯と伝えられる中川なかがわ温泉がある。また昭和五三年(一九七八)に建設された三保みほダム(丹沢湖)と、平山ひらやま地区にある洒水しやすいの滝と併せて観光に力が注がれている。


山北町
さんぽくまち

面積:二八五・七九平方キロ

岩船郡の北端に位置し、新潟県の北端でもある。北は山形県西田川にしたがわ温海あつみ町、南東は朝日あさひ村、南は村上市に接し、西は日本海に面する。町域のほとんどを山地が占め、南の新保しんぼ(八五二・二メートル)蒲萄ぶどう(七九五・四メートル)笠取かさとり(七四四メートル)、北の日本国につぽんごく(五五五・四メートル)などの山に囲まれる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「山北町」の意味・わかりやすい解説

山北〔町〕
やまきた

神奈川県西部,丹沢山地南西部,酒匂 (さかわ) 川の上流の支流河内川流域を占める町。 1933年町制。 55年三保,清水,共和の3村と合体し,北足柄村の一部を編入町名東海道本線 (現 JR御殿場線) の駅名による。南部を東流する酒匂川の谷は,古くから東海地方と関東地方を結ぶ交通路で,中心集落の山北は谷口集落として発達。山麓にはミカン園が開け,茶なども栽培される。河内川沿いに丹沢湖,上流中川沿いに中川温泉などがあり,天然記念物,箒スギがある。町の北東部は丹沢大山国定公園に,北西部は丹沢大山県立自然公園に属する。 JR御殿場線,国道 246号線,東名高速道路が通っている。面積 224.61km2。人口 9761(2020)。

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