桑野浦(読み)くわのうら

日本歴史地名大系 「桑野浦」の解説

桑野浦
くわのうら

[現在地名]鶴見町有明浦ありあけうら

まつ浦の南東、鶴見半島北岸に位置。桑浦とも記す。元禄郷帳・天保郷帳では中浦なかうら村の内に含まれたと思われ、享和三年(一八〇三)の郷村仮名付帳(佐伯藩政史料)に中浦村の枝郷として桑野浦とみえる。旧高旧領取調帳では桑野浦で高付され、高一六石余。延宝三年(一六七五)に当浦の九郎次郎が鰯網仕立を願出た際、運上銀一五〇匁を免除されている(「網仕立願」佐伯藩御用日記)。従来佐伯さいき湾に突出する白崎しろさき網代は当浦と日野ひの浦・しび浦の入会網代であったが、元文五年(一七四〇)から藩が召上げ請負制となった。寛保三年(一七四三)から宝暦一二年(一七六二)まで当浦が請銀一五〇枚(年三二二匁五分)で請負っている(大分県史)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android