桛木(読み)カセギ

デジタル大辞泉 「桛木」の意味・読み・例文・類語

かせ‐ぎ【×桛木】

かせ1」に同じ。
木の枝をYの字形に切ったもの。傾くものを支えたり、さおの先につけて、物を高い所へ押し上げたりするのに用いる。
紋所の名。桛を図案化したもの。かせ。

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精選版 日本国語大辞典 「桛木」の意味・読み・例文・類語

かせ‐ぎ【桛木】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 紡錘(つむ)でつむいだ糸をかけて巻く工字形の木。織機に付属して、経(たていと)を巻いておくもの。かせ。〔日葡辞書(1603‐04)〕
  3. 木の股(また)
    1. [初出の実例]「大猿ありければ、木に追ひのぼせて射たりけるほどに、あやまたずかせぎに射てけり」(出典:古今著聞集(1254)二〇)
  4. 股のある木で作って、柱などが傾くのを支え、または物を高い所へ上げるのに用いるもの。かせ。
    1. [初出の実例]「太神宮千木堅木のかせ木落云々」(出典:康富記‐応永二五年(1418)七月三日)
  5. 紋所の名。を図案化したもので、角桛木、丸に桛木車などがある。かせ。
    1. 桛木@角桛木
      桛木@角桛木

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