梅若 実(初代)(読み)ウメワカ ミノル

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「梅若 実(初代)」の解説

梅若 実(初代)
ウメワカ ミノル


職業
能楽師(観世流シテ方)

肩書
梅若家15代目

本名
梅若 氏実(ウメワカ ウジザネ)

別名
幼名=亀次郎,前名=梅若 六之丞,通称=梅若 六郎(52代目)(ウメワカ ロクロウ)

生年月日
文政11年 4月13日

出生地
江戸・銀町(東京都)

経歴
天保7年観世流梅若六郎氏暘の養子となり、10年六之丞と改め後、安政6年通名六郎を襲名。明治4年厩橋に能楽堂を建て、9年岩倉具視邸で天覧能を演じた。しかし5年に観世流分家銕之丞の弟に家督を譲り、自らは実と称した。また幕府崩壊で能に絶望、帰農していた宝生九郎を中央能界に復帰させるなど、明治の能楽復興に貢献した。宝生九郎、桜間左陣とともに明治三名人の一人とうたわれた。

没年月日
明治42年 1月19日 (1909年)

家族
養父=梅若 六郎(51代目・氏暘),長男=梅若 万三郎(初代),二男=梅若 実(2代目)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報