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梅若 ウメワカ

朝日日本歴史人物事典の解説

梅若

中世以降の伝説上の人物。観世元雅作の能「隅田川」に始まり,浄瑠璃,歌舞伎など,近世の演劇,芸能で「隅田川物」と呼ばれる作品群の主要登場人物となる。吉田少将の子で,人買いにさらわれ隅田川のほとりで死に,京から訪ねてきた母がそれを知り狂女となったと伝えられ,これが「隅田川物」のモチーフの根幹をなす。近松門左衛門双生隅田川」(1720)以降,母班女,弟松若,人買い猿島惣太,恋人花子などの登場人物と,吉田家の騒動または没落というストーリーがほぼ一定する。初代奈河七五三助「隅田川続俤(法界坊)」,4代目鶴屋南北「隅田川花御所染(女清玄)」,河竹黙阿弥都鳥廓白浪(忍ぶの惣太)」など,後代の作では梅若は背景的存在となるが,梅若忌(旧暦の3月15日)に因みすべて春狂言である。

(上村以和於)

出典|朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について | 情報

大辞林 第三版の解説

うめわか【梅若】

能の流派・家の名。古くは丹波に座を持っていたが、江戸時代以降観世座に従属。明治以後、名人二世梅若実を出すなど盛んになり、1921年(大正10)独立して一流を立てたが、54年(昭和29)観世流に復帰。

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