日本歴史地名大系 「梅藪村」の解説 梅藪村うめやぶむら 愛知県:豊橋市梅藪村[現在地名]豊橋市梅藪町「前芝村誌」によると、古くは洲崎(すざき)と称したという。前芝(まえしば)村の西、旧名奈切(なきり)川、現在佐奈(さな)川の右岸にある。初めは佐奈川の左岸、現元屋敷(もとやしき)の地にあったが、天文九年(一五四〇)の大海嘯のため人家ことごとく流失するという惨事があり、その後も時々水害をうけた。正徳二年(一七一二)に再び全村流失の厄にあい、これを機に全村が現在地に移転した。このとき計画的に屋敷割を行ったことは、現在の景観が一見して他の地域にみられない整然とした様相を示していることで察せられる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報