梟示(読み)きょうじ

精選版 日本国語大辞典 「梟示」の意味・読み・例文・類語

きょう‐じ ケウ‥【梟示】

〘名〙 さらし首にすること。梟首(きょうしゅ)
読本忠臣水滸伝(1799‐1801)後「頭を刎ねられ、已に梟示(ケウジ)せらるべかりしが」

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普及版 字通 「梟示」の読み・字形・画数・意味

【梟示】きようし

さらす。

字通「梟」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の梟示の言及

【刑場】より

…徳川家康の関東入国以前には日本橋本町4丁目に刑場があったといい,小塚原刑場は浅草鳥越から聖天町を経て千住の地に落ち着いたもの,鈴ヶ森刑場は1651年(慶安4)丸橋忠弥らの処刑に始まると伝えられている。両刑場では磔(はりつけ)および火罪の刑を執行し,獄門刑については牢内ではねた首を運んで獄門台上に梟示(きようじ)(梟首,さらし首)した。出生地,住居地,犯行地に近い刑場が選ばれたが,幕末には小塚原を使用することが多かった。…

【獄門】より

…罪としては死罪より重く,磔(はりつけ)より軽い重刑であった。威嚇主義的刑罰の典型で,1870年(明治3)の新律綱領にも梟示として規定されているが,その残虐性から79年廃止された。【加藤 英明】。…

※「梟示」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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