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梟首 キョウシュ

デジタル大辞泉の解説

きょう‐しゅ〔ケウ‐〕【×梟首】

[名](スル)斬首(ざんしゅ)した人の首を木にかけてさらすこと。また、その首。獄門。

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百科事典マイペディアの解説

梟首【きょうしゅ】

古代から近代初頭まで行われた,犯人の斬首を公衆の前にさらす刑罰。〈さらし首〉ともいう。《日本書紀》崇峻(すしゅん)天皇即位前紀には,叛将捕鳥部万(ととりべのよろず)の死骸が8段に斬られて8ヵ国に〈散梟(ちらしくしさす)〉されたことが記される。
→関連項目引廻し

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世界大百科事典 第2版の解説

きょうしゅ【梟首】

犯人の首を広く公衆に示す刑罰。さらし首。《日本書紀》崇峻即位前紀に叛将捕鳥部万(ととりべのよろず)の死骸を8段に斬り,8ヵ国に散梟(ちらしくしさす)せしめたとあるのが梟首関係史料の初見。大宝律,養老律では死刑に絞,斬の二等を設けただけで,梟首の規定はない。下って940年(天慶3)平将門の首を京に梟しており,以後,平忠常安倍貞任,源義親ら反乱の首魁や,京中の強盗等の重罪犯を梟首した事例が見られるが,病死した平忠常,自殺した藤原通憲(信西)の例でわかるように,梟首は斬罪の付加刑ではなく,斬罪より重い独立の刑種であった。

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大辞林 第三版の解説

きょうしゅ【梟首】

( 名 ) スル
処刑した人の首を木にかけてさらすこと。また、その首。さらし首。獄門。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

梟首
きょうしゅ

獄門」のページをご覧ください。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

梟首
きょうしゅ

晒首(さらしくび)にすること。律にはみえていないが、古代から中世にかけて行われ、江戸時代には獄門(ごくもん)と称した。[編集部]

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世界大百科事典内の梟首の言及

【刑場】より

…徳川家康の関東入国以前には日本橋本町4丁目に刑場があったといい,小塚原刑場は浅草鳥越から聖天町を経て千住の地に落ち着いたもの,鈴ヶ森刑場は1651年(慶安4)丸橋忠弥らの処刑に始まると伝えられている。両刑場では磔(はりつけ)および火罪の刑を執行し,獄門刑については牢内ではねた首を運んで獄門台上に梟示(きようじ)(梟首,さらし首)した。出生地,住居地,犯行地に近い刑場が選ばれたが,幕末には小塚原を使用することが多かった。…

【刑罰】より

… 第2は団体法的刑罰の発達であって,村落などの地縁団体,武士の一族結合などに見られる血縁団体,さらには15世紀以降に発展する大名領での団体的結合(家中)等において,団体内部の闘諍をなるべく小規模に収めることで団体の平和と安全を維持しようとの要請から,仇討(敵討)を親子の間に限り,また第一次の仇討のみを認める法慣習,個人対個人の争いで一方が殺された場合,他方も殺害されるか,相手方に引き渡されるとする下手人の法慣習や喧嘩両成敗法が生まれたこと,犯罪者を団体外,領域外に放逐して,団体の保護の外に置く追放刑が,武家法,本所法で盛行したことなどが注目される。 第3は原始刑罰思想の表出であって,これを律令前の刑罰の再生とみるか,律令制下にも潜在的に生き続けたものの露頭とみるかは,なお確定しがたいとしても,(1)罪を穢(けがれ)とする観念に基づき,穢=禍いを除去する意味をもつ犯罪者の家屋検封や破却,焼却など,(2)死者の霊に対する加罰を意味する,犯罪者の死骸処刑(死骸の(はりつけ)や梟首(きようしゆ)),(3)刑罰の目的を,被害者の苦痛の回復とする観念に基づく,博奕者の指とか盗犯の指や手を切るなどの肉刑が,中世の刑事現象の特異な一面を示していることは疑いない。【佐藤 進一】
[日本近世]
 中世末~戦国時代にかけて地方政権の相対的弱さと戦時期の緊張から刑罰はきわめて残虐になった。…

【獄門】より

…江戸時代の刑罰の一種で,晒首(さらしくび),梟首(きようしゆ)ともいう。かつて梟首は,獄舎の門に首を懸けて行われたので,獄門の名が生じた。…

【晒首】より

…1660年,ピューリタン革命のあと王政復古したイギリスのチャールズ2世が,父チャールズ1世処刑の責任者として,すでに死んでいるクロムウェル,アイアトンらの墓をあばき,首を矛(ほこ)に刺して晒したことは,すでに死んでいる者の首に意味をこめておりその典型である。 日本の近世には,晒首は中国にならって梟首(きようしゆ)とよばれ,また梟首した首を獄舎の門に懸けたので獄門ともよばれた。首を晒すのも獄門に懸けるのも,〈引回し〉と同様に死罪の付加刑であった(《公事方御定書》)。…

【引廻し(引回し)】より

…罪人を衆にさらして見せしめにするとともに,確実に罪人を逮捕,処刑した事実を衆に示して,権力を誇示する意味があった。引廻しの刑は,律令法にはその規定がなく,平安時代に入って起こったらしく,反乱の首領その他の重罪犯を斬刑に処して,これを梟首(きようしゆ)するに先立って,首を矛先に貫いて洛中を練り歩くことが定式化して,当時これを〈大路(おおじ)を渡す〉〈都を渡す〉などと称した。また反乱の降人,捕虜などを,死罪を免じて〈大路を渡〉したうえで禁獄することも行われた。…

※「梟首」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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