デジタル大辞泉 「梟」の意味・読み・例文・類語
ふくろう〔ふくろふ〕【×梟】
2 フクロウ目フクロウ科の鳥のうち、頭に耳のような飾り羽をもつミミズクを除くものの総称。フクロウ・シロフクロウ・アオバズクなど。大部分は夜行性。
[補説]作品名別項。→梟
[類語]

(たく)す」という。不孝の鳥とは鴟
(しきよう)をさす。〔漢書、郊祀志上〕の〔孟康注〕に「梟は鳥名。母を
らふ」、また〔如淳注〕に「
、東郡をして梟を
らしむ。五
五日、梟羹(けうかう)を作りて、以て百官に賜ふ。其の惡鳥なるを以ての故に、之れを
らふなり」とあり、古く
梟のことがあって、のち夏至(げし)梟羹の俗となったのであろう。梟は悪鳥で猛禽、ゆえに乱世の雄将を梟将・梟雄という。わが国にも「梟師(たける)」の語がある。
(きよう)に借用し、さらし首をいう。
と通じ、さらす、さらしくび。
に云ふ、佐計(さけ)〔箋
〕谷川氏曰ふ、佐計は蓋し號
の義ならん 〔名義抄〕梟 フクロフ・サケ
▶・梟鏡▶・梟県▶・梟懸▶・梟呼▶・梟
▶・梟羹▶・梟才▶・梟斬▶・梟示▶・梟鴟▶・梟首▶・梟心▶・梟帥▶・梟
▶・梟張▶・梟殄▶・梟悖▶・梟薄▶・梟風▶・梟名▶・梟滅▶・梟猛▶・梟雄▶・梟勇▶・梟乱▶・梟令▶・梟盧▶・梟牢▶
梟・鴟梟・捕梟・用梟出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
狂言の曲名。山伏狂言。『梟(ふくろ)山伏』ともいう。兄は、弟の太郎のようすがおかしいので、日ごろ尊敬している山伏(シテ)に祈祷(きとう)を依頼する。山伏がもったいぶりながら祈祷を始めると、太郎は「ホホン」と奇妙な声をあげる。事情を聞くと、太郎は山で梟の巣を下ろしたという。山伏は、梟が憑(つ)いたものと判断し、印(いん)を結んでふたたび祈るが、兄にも伝染して同じ声をあげ始める。山伏の祈祷はいっこうに効験が現れず、ついには山伏自身にまで梟が移って「ホホン」と叫びだしてしまう。効力のない山伏の祈祷に対する風刺もうかがえるが、憑き物を表現するしぐさのおもしろさが、この曲のねらいである。
[林 和利]
出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報
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