精選版 日本国語大辞典 「梨割」の意味・読み・例文・類語 なし‐わり【梨割】 〘 名詞 〙① 太刀・刀などを用いて、梨の実をさっくりと割るように、物をまっ二つに切り割ること。[初出の実例]「科はありの実を梨わりの木立哉〈宗長〉」(出典:俳諧・牛飼(1658)三)② 歌舞伎の小道具の一つ。顔をそぎ落とされる場面に用いる張子の仮面。刀で切られると面がさけて赤く染められた綿があらわれるもの。人形芝居にも用いられる。銜面(くわえめん)。[初出の実例]「八は景清へかかるを鍬にて打つ。くはへ面にて梨割(ナシワ)りになる」(出典:歌舞伎・松梅鶯曾我(1822)三立) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例