梶原堀之内村(読み)かじわらほりのうちむら

日本歴史地名大系 「梶原堀之内村」の解説

梶原堀之内村
かじわらほりのうちむら

[現在地名]北区堀船ほりふね一―三丁目

王子おうじ村の東にあり、北は豊島村。北東を荒川が流れる。村名について「風土記稿」は、往古は宇都宮氏の陣屋があったので堀之内村といったが、鎌倉から逃れて来た梶原景時が付近で宇都宮氏の郎等に討取られ、荒川辺の塚に葬られた。この梶原塚があることにより梶原堀之内村と称されるようになったという伝承を紹介し、根拠のない説だとしている。北条氏所領役帳には江戸衆太田康資(新六郎)知行分のうち同氏寄子衆渋江氏に配分された知行地の一所として「滝之川 梶原堀内」二一貫文がみえている。寛永二年(一六二五)旗本斎藤重成は堀之内村で六八石余、同水野信秀も同村で六八石余の知行宛行の朱印を与えられた(記録御用所本古文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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