棒端(読み)ぼうばな

精選版 日本国語大辞典 「棒端」の意味・読み・例文・類語

ぼう‐ばな【棒端・棒鼻】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「ぼうはな」とも )
  2. 棒の先端駕籠などをかつぐ棒の先。また、それをかつぐ者。
    1. [初出の実例]「樹神は呼に遠き井の声〈轍士〉 棒鼻と見えて老たる男ぶり〈霑徳〉」(出典:俳諧・七車集(1694か))
  3. 転じて、いちばん先。先頭。最初。
    1. [初出の実例]「先づぼふはなに突立たは」(出典:歌舞伎・名歌徳三舛玉垣(1801)三立)
  4. ( 宿場の境には境界を示す棒ぐいが立っていたところから ) 宿駅のはずれ。宿場のはずれ。
    1. [初出の実例]「はやかな川のぼうばなへつく」(出典:滑稽本・東海道中膝栗毛(1802‐09)初)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android