森 香洲(読み)モリ コウシュウ

20世紀日本人名事典 「森 香洲」の解説

森 香洲
モリ コウシュウ

明治・大正期の陶芸虫明焼窯元。



生年
安政1年(1855年)

没年
大正10(1921)年12月13日

出生地
備前国邑久郡虫明村(岡山県邑久郡邑久町)

本名
森 彦一郎

経歴
宮川香山に陶芸の技法を学ぶ。郷里岡山県虫明で虫明焼の制作に従事するが、明治10年代に不況のため一時的に窯が閉鎖されると、神奈川県に師の香山を訪ね、再びその指導を受けた。その後、倉敷の酒津窯や軽井沢の三笠窯などで修業を積む。大正7年より郷里虫明に設立された備前焼株式会社虫明工場に所属し、そこで晩年に至るまで作陶を続けた。薄作りの茶碗水差しにすぐれた作品が多い。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

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