普及版 字通 「棹」の読み・字形・画数・意味
棹
12画
[字訓] さお・さおさす・かい
[字形] 形声
声符は卓(たく)。さおは、古くは櫂(とう)といった。棹はもと倚卓、机をいう字である。のち棹を舟を進める櫂(かい)の意に用いる。
[訓義]
1. さお、さおさす。
2. かい。
3. 机、身をよせる台。
[古辞書の訓]
〔和名抄〕棹 旁に在りて水を撥ねるを櫂と曰ふ。字は亦棹に作る。楊氏語抄に云ふ、加伊(かい) 〔名義抄〕棹 サヲ・カイ 〔立〕棹 サヲ・トドム・ウツ・カイ
[語系]
棹・櫂deは同声。形声字の義によっていえば、棹はしなるもの、櫂はひらひらと動くものの意がある。掉dy、dekは、それぞれその動詞形にあたる。
[熟語]
棹謳▶・棹歌▶・棹子▶・棹舟▶・棹楫▶・棹唱▶・棹▶・棹声▶・棹船▶・棹卒▶・棹夫▶・棹郎▶
[下接語]
一棹・逸棹・海棹・帰棹・急棹・撃棹・孤棹・舟棹・小棹・進棹・停棹・撥棹・晩棹・飛棹・風棹・揺棹・理棹
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報