棹歌(読み)サオウタ

デジタル大辞泉 「棹歌」の意味・読み・例文・類語

さお‐うた〔さを‐〕【×棹歌】

船頭などがをさしながらうたう歌。ふなうた。さおのうた。とうか。

とう‐か〔タウ‐〕【×棹歌/×櫂歌】

船頭が舟をこぎながらうたう歌。ふなうた。

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精選版 日本国語大辞典 「棹歌」の意味・読み・例文・類語

とう‐かタウ‥【棹歌・櫂歌】

  1. 〘 名詞 〙 船頭などのうたう歌。ふなうた。
    1. [初出の実例]「廻頭左右皆潮戸、入耳高低只棹歌」(出典菅家文草(900頃)三・正月二十日有感)
    2. [その他の文献]〔隋書‐地理志下〕

さお‐うたさを‥【棹歌】

  1. 〘 名詞 〙 船頭などが棹で舟を進めながらうたう歌。舟歌。棹の歌。
    1. [初出の実例]「淡路舟霧隠れ漕ぐさほ歌の声ばかりこそ瀬門わたりけれ〈守覚法親王〉」(出典:夫木和歌抄(1310頃)三三)

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普及版 字通 「棹歌」の読み・字形・画数・意味

【棹歌】とう(たう)か

舟うた。漢・武帝秋風の辞〕簫鼓(せうこ)鳴りて、棹歌を發す 樂極まりて、哀多し 少壯時ぞ、老を奈何(いかん)せん

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