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椀屋久右衛門 わんや きゅうえもん

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

椀屋久右衛門 わんや-きゅうえもん

?-? 江戸時代前期の商人。
大坂堺筋(さかいすじ)の富商で椀や皿をあきなった。遊女松山とふかい仲になり,豪遊のすえ発狂して水死したという。その死去には,延宝4年6月21日,同年7月31日,5年9月7日,8年後の貞享(じょうきょう)元年12月の諸説がある。この話をもとに井原西鶴(さいかく)の浮世草子「椀久一世の物語」や紀海音(きの-かいおん)の浄瑠璃(じょうるり)「椀久末松山(すえのまつやま)」などの椀久物ができた。

出典|講談社
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朝日日本歴史人物事典の解説

椀屋久右衛門

江戸時代大坂堺筋の豪商。実説は詳かではないが,西沢一鳳伝奇作書』によると,大坂新町の傾城松山と深く契り,盆に正月遊びと称して自ら年男に扮し,豆の代わりに一歩金を座敷から座敷へまいて歩くなどの放蕩の揚げ句,座敷牢に押し込められて狂死したという。没したのは菩提寺円徳寺の過去帳によると,延宝4(1676)年7月31日。井原西鶴はこの稀代の放蕩者をモデルに浮世草子『椀久一世の物語』を書いた。また,演劇,舞踊の素材としても好まれて数多くの作品に作られ,紀海音作の浄瑠璃「椀久末松山」や,長唄「其面影二人椀久」が有名である。

(佐谷眞木人)

出典|朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版
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世界大百科事典内の椀屋久右衛門の言及

【椀久物】より

…歌舞伎狂言,舞踊,人形浄瑠璃の一系統。大坂堺筋の豪商椀屋久右衛門が新町遊廓で傾城松山太夫にうつつをぬかし,金を入れ上げたため座敷牢に入れられ,発狂して放浪の末,1677年(延宝5)に水死したという実説にもとづく。当時流行した小唄が《落葉集》に収められており,井原西鶴も小説《椀久一世の物語》を書いている。…

※「椀屋久右衛門」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
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