植田谷本村(読み)うえたやほんむら

日本歴史地名大系 「植田谷本村」の解説

植田谷本村
うえたやほんむら

[現在地名]大宮市植田谷本・植田谷本村新田うえたやほんそんしんでん塚本町つかもとちよう

側海斗そばがいと村の南西に位置する。荒川筋とかも川が形成した沖積低地にあり、同川に沿った自然堤防上には古い集落がみられる。古代の殖田うえた(和名抄)の遺称地(大宮市史)。正応二年(一二八九)の銘のある板石塔婆などが発見されている。植田谷領二五ヵ村の本郷(風土記稿)、単に本村と記されることもある。寛永一五年(一六三八)年貢割付状(小島家文書)によれば関東郡代伊奈忠治領。反別は田二九町余(上々田二町四反余・上田九町四反余・中田一〇町三反余・下田七町七反余・下々田一町一反余)、屋敷二町余・畑一一町七反余。年貢は一三六石余・永一〇貫余。田園簿では高三四六石余、反別は田二九町二反余・畑一三町七反余、同領で、ほかに野銭永九貫三一七文と林光りんこう寺領一〇石があった。承応二年(一六五三)忠治の三男忠重領となる(「寛政重修諸家譜」、小島家文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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