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勘定奉行 かんじょうぶぎょう

ASCII.jpデジタル用語辞典の解説

勘定奉行

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デジタル大辞泉の解説

かんじょう‐ぶぎょう〔カンヂヤウブギヤウ〕【勘定奉行】

中世、幕府や諸大名の家に置かれた職名。金銭や穀物などの出納をつかさどった。勘定頭(がしら)。
江戸幕府の職名。寺社奉行町奉行とともに三奉行の一。老中に属し、幕府財政の運営や諸国代官の統率、また、幕府直轄地の収税金銭穀物出納領内人民の訴訟などをつかさどった。勘定頭

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百科事典マイペディアの解説

勘定奉行【かんじょうぶぎょう】

江戸幕府および諸藩の職名室町時代の諸大名家では年貢徴収や財務担当の奉行人を常置し,勘定頭(かんじょうがしら),勘定奉行などとよんでいた。江戸幕府では幕府の財政事務統轄,幕府直轄領の支配(訴訟検断と年貢徴収)などを主たる職務とする勘定所の長官で,初期には勘定頭と称した。
→関連項目浅草御蔵預地江戸幕府荻原重秀川路聖謨勘定吟味役関東郡代関東取締出役金座郡上一揆国絵図郡代検地三奉行代官継飛脚天領遠山金四郎評定所奉行村鑑大概帳役方

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世界大百科事典 第2版の解説

かんじょうぶぎょう【勘定奉行】

江戸幕府および諸藩の職制の一つ。鎌倉時代公事奉行人のうちで諸国年貢の受取り,勘定をする者を勘定の奉行人と称したが,室町時代の諸大名家に勘定奉行,勘定頭の名称が使われ,常置の職とされた。江戸幕府の勘定奉行は寺社奉行,町奉行とともに三奉行の一つで,評定所構成員である。勘定所の長官として幕府財政事務を統轄し,御料(幕府直轄領,天領)の支配と貢租徴収,全国の御料と関八州の大名・旗本領などの私領の訴訟を受理した。

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大辞林 第三版の解説

かんじょうぶぎょう【勘定奉行】

室町時代、大名の家に置かれた職名。領内の年貢収納などを管掌した。勘定頭。
江戸幕府の職名。寺社奉行・江戸町奉行とともに「三奉行」の一。老中の支配に属し、勝手方二人と公事くじ方二人があり、幕府の直轄領の収税、金銭の出納、領内の農民の訴訟をつかさどった。勘定頭。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

勘定奉行
かんじょうぶぎょう

江戸幕府の職名。寺社奉行町奉行とともに「三奉行」という。租税の徴収管理を司る勘定所の長官をいい,財務諸官庁を支配した。古くは勘定頭 (かんじょうがしら) といったが,宝永年間 (1704~11) 頃に勘定奉行と改まり,定員はほぼ4名で旗本から選任された。享保7 (22) 年には財務を扱う勝手方司法を扱う公事方 (→公事 ) の両部門に分れ,隔年交代,月番制で執務するようになり,その職制がほぼ確立した。また各藩にも財政・司法を司る勘定奉行 (他の名称の藩もある) がおかれた。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

勘定奉行
かんじょうぶぎょう

江戸幕府や諸藩の職制の一つ。鎌倉・室町時代にも勘定奉行、勘定頭(がしら)の名称がある。江戸幕府の勘定奉行は、勘定所の長官として天領支配、貢租徴収、財政運営や天領と関八州の大名・旗本領などの訴訟を管掌し、寺社奉行・町奉行とともに三奉行の一つで評定所(ひょうじょうしょ)の構成員である。元禄(げんろく)(1688~1704)ころまでは勘定頭と称したが、成立の経緯は不明な点が多い。1609年(慶長14)松平正綱(まさつな)が会計総括を命じられ、15年(元和1)老中就任とともに勘定奉行を兼務した。1635年(寛永12)幕府は老中以下主要役職の管掌事項を定め、関東幕領と農民の訴訟は正綱、伊丹康勝(いたみやすかつ)、伊奈忠治(いなただはる)、大河内久綱(おおこうちひさつな)、曽根吉次(そねよしつぐ)の月番勤務とし、これが後の勘定奉行の職掌とされる。1642年金銀納方を職務の一とした留守居(るすい)のうち酒井忠吉(ただよし)、杉浦正友(まさとも)が国用査検、曽根、酒井、杉浦、伊丹が租税財穀出納を命じられ、伊奈は勘定頭を免(ゆる)された。この時点で農政部門と財政経理部門が合一し勘定頭制が成立した。奉行の定員は4名で、ときに3~5名。1721年(享保6)勘定所は公事方(くじかた)・勝手方(かってかた)に分かれ、翌年奉行も双方に分けられ1年交代で勤務した。老中支配で芙蓉間詰(ふようのまづめ)、役高3000石で従(じゅ)五位下、役料700俵、手当金300両支給を例とした。勘定組頭、勘定、支配勘定および郡代、代官、切米手形改役、蔵奉行、金奉行、漆(うるし)奉行、林奉行、川船改役、評定所留役(とめやく)などを支配。1698年(元禄11)松平重良(しげよし)の道中奉行兼帯以来、公事方勘定奉行の1人が道中奉行を兼務した。[大野瑞男]

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世界大百科事典内の勘定奉行の言及

【評定所】より

…評定所一座の勤務時間は朝卯半刻(午前7時ごろ)から夕申刻(午後4時ごろ)までであった。評定所で取り扱う事件は,公事出入(民事)では原告,被告の支配が異なる事件で,寺社および寺社領,関八州以外の私領からの出訴は月番の寺社奉行が目安裏判をして評定所へ送り,江戸町中からの目安には町奉行が,関八州の幕領,私領および関八州外の幕領からの出訴は勘定奉行が目安裏判をすることになっていた。詮議事(刑事)では,とくに重要な事件や複雑な事件,あるいは上級武士にかかわる事件を取り扱った。…

※「勘定奉行」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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