普及版 字通 「楠(漢字)」の読み・字形・画数・意味
楠
人名用漢字 13画
(異体字)
8画
[字訓] うめ・くすのき
[説文解字]
[字形] 形声
声符は南(なん)。正字はに作り、(ぜん)声。楠はその俗字。〔爾雅、釈木〕に「はなり」とし、〔郭璞注〕に「杏に似て實酢し」とみえる。〔注〕に引く〔孫炎注〕に「州にてはと曰ひ、揚州にてはと曰ふ」とするものは、予章に似た大木であるらしい。晋の左思の〔呉都の賦〕に「楠榴(なんりう)の木」とあり、瘤(こぶ)の多い木をいう。わが国ではくすのきをいう。
[訓義]
1. うめ。
2. くすのき。
[古辞書の訓]
〔新字鏡〕楠 木、理りて香し。久須之木(くすの木)。は同じ 〔和名抄〕楠 久須乃(くすのき) 〔名義抄〕楠 クスノキ/ マセカキ・タテキ
[熟語]
楠木▶・楠榴▶
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報