楠木正成墓碑(読み)くすのきまさしげぼひ

国指定史跡ガイド 「楠木正成墓碑」の解説

くすのきまさしげぼひ【楠木正成墓碑】


兵庫県神戸市中央区多聞通にある楠木正成の墓。湊川(みなとがわ)神社境内の東南隅にあり、楠木正成が1336年(建武3・延元1)に湊川合戦で戦死した地に、徳川光圀(みつくに)が1692年(元禄5)に「嗚呼忠臣楠子之墓」と刻んだ墓碑を寄進したもの。幕末には崇拝の対象として明治維新を迎える大きな契機になったことから、1951年(昭和26)、国の史跡に指定された。1872年(明治5)に別格官幣社として湊川神社創建。その境内の西北隅に正成が自害した地として「楠木正成戦没地」が保存され、東南隅に墓碑がある。資料館として宝物殿を併設。JR東海道本線神戸駅から徒歩約2分。

出典 講談社国指定史跡ガイドについて 情報

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