日本歴史地名大系 「楠見浦」の解説 楠見浦くすみうら 千葉県:館山市楠見浦[現在地名]館山市館山新井(あらい)浦・館山町の西にあり、鏡(かがみ)ヶ浦に臨む。近世には真倉(さなぐら)村のうちで、街区は館山町のそれに続く。戦国時代、里見氏と小田原北条氏の水軍戦で、里見方の船が「楠見下」に押込められているが(山本文書)、この楠見下は当浦西方の高(たか)の島の湊をさすものと思われる。元和元年(一六一五)の大坂夏の陣に際して房州館山のうち「新井・楠見」より水主三〇人が徴集されている(島田家文書)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by