楠見浦(読み)くすみうら

日本歴史地名大系 「楠見浦」の解説

楠見浦
くすみうら

[現在地名]館山市館山

新井あらい浦・館山町の西にあり、かがみヶ浦に臨む。近世には真倉さなぐら村のうちで、街区は館山町のそれに続く。戦国時代、里見氏小田原北条氏の水軍戦で、里見方の船が「楠見下」に押込められているが(山本文書)、この楠見下は当浦西方のたかの島の湊をさすものと思われる。元和元年(一六一五)の大坂夏の陣に際して房州館山のうち「新井・楠見」より水主三〇人が徴集されている(島田家文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android