極・窮・谷(読み)きわまる

精選版 日本国語大辞典 「極・窮・谷」の意味・読み・例文・類語

きわま・る きはまる【極・窮・谷】

〘自ラ五(四)〙
極限に達する。限度に至る。現在では状態性の名詞に付けて使うことが多い。
※竹取(9C末‐10C初)「忝なくきたなげ成る所に年月をへて物し給ふ事きはまりたるかしこまりと申す」
② 果てまで来る。終わりとなる。尽きる。
平家(13C前)一一「末代澆季(まつだいげうき)なりとも、帝運のきはまる程の御事はあらじかし」
③ (「谷」と書くことが多い) 動きのとれない状態に陥る。行き詰まって苦しむ。窮する。
玉葉‐安元三年(1177)三月六日「帰洛昇進後不幾程、進退惟谷云々」
徒然草(1331頃)一四二「人きはまりて盗みす」
④ 決まる。定まる。決定する。
※玉塵抄(1563)一六「式は獄に入てころされうにきわまったぞ」

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