最新 地学事典 「極夜ジェット」の解説
きょくやジェット
極夜ジェット
polar night jet
冬季成層圏から中間圏の極夜を取り巻くように吹く強い西風ジェットのことで,高さ50km付近で最大風速100m/sに達することもある。冬季の極域で極夜による放射冷却が続くと,極夜周辺での大きな温度傾度により上層では温度風として極夜ジェットが発達する。北半球では例年11月ころに65°N付近に現れ,1月に最も発達する。夏には消滅して東風領域になる。成層圏突然昇温の際に,極夜ジェットはEPフラックスの収束により減速して東風になることがある。そのような昇温は特に大昇温とよばれる。
執筆者:田中 博
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

