極楽寺ヒビキ遺跡(読み)ごくらくじひびきいせき

日本歴史地名大系 「極楽寺ヒビキ遺跡」の解説

極楽寺ヒビキ遺跡
ごくらくじひびきいせき

[現在地名]御所市極楽寺

葛城かつらぎ山から東に派生する扇状地に築かれた建物群で、北と南に深い谷をもった要害の地に位置している。平成一六年(二〇〇四)に橿原考古学研究所によって発掘調査が行われ、古墳時代の建物二棟、塀と判断されている柵列四条、濠などが検出された。そのうち建物一は大型の四面廂付建物で、身舎部は二間×二間(八・五メートル×八メートル)、四面に五間×五間(一二・五メートル×一三・五メートル)の廂を付けている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

関連語 立石 遺構 外側

知恵蔵 「極楽寺ヒビキ遺跡」の解説

極楽寺ヒビキ遺跡

奈良県御所市で2005年2月に見つかった5世紀前半(古墳時代中期)の最大の大型建物跡。石垣のある堀で囲まれ、約225平方メートルもあって2階建てと想定されている。奈良盆地南部を見晴らす高台にあり、そばには物見台広場なども備えていた。焼けた跡もあり、古代豪族・葛城(かつらぎ)氏に関連する遺跡らしい。

(天野幸弘 朝日新聞記者 / 今井邦彦 朝日新聞記者 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

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