極超新星(読み)キョクチョウシンセイ

デジタル大辞泉 「極超新星」の意味・読み・例文・類語

きょく‐ちょうしんせい〔‐テウシンセイ〕【極超新星】

通常超新星に比べ、10倍以上の爆発エネルギーをもつもの。太陽の40倍以上という大質量恒星が、進化の最終段階で超新星爆発を起こしたものと考えられている。また、星の内部に形成された高速回転するブラックホールにより強力なジェットを生じたものは、γ線バーストの発生源の一つであるという説がある。ハイパーノバ

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知恵蔵 「極超新星」の解説

極超新星

超新星の中で特に規模の大きなもの。通常のものより明るく、ガスの膨張速度が大きい(光度及び膨張ガスの運動エネルギーが通常の約10倍)。通常の超新星より質量の大きな星の最後の爆発と考えられる。稀な現象だが、ガンマ線バーストと同方向に発見された例があり、ガンマ線バーストの一機構として注目されている。

(土佐誠 東北大学教授 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

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