極軌道プラットフォーム(読み)きょくきどうプラットフォーム(その他表記)polar orbiting platform; POP

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「極軌道プラットフォーム」の意味・わかりやすい解説

極軌道プラットフォーム
きょくきどうプラットフォーム
polar orbiting platform; POP

極軌道に乗せて,大気海洋陸地に関する包括的なデータを継続して取得することができる大型の地球観測衛星。極軌道プラットフォーム地球自転につれて両極を含む異なる地域の上空を飛行することになるので地球全体をくまなく観測できる。プラットフォームとは,将来の大型衛星の形で,観測装置の交換や燃料補給を宇宙で行なえるように設計される。現在,アメリカの主導で国際極軌道プラットフォーム計画が進められており,1998年初頭に NASAが1号機を打ち上げる。これには日本の観測装置も搭載される。次いでヨーロッパでも打ち上げる計画があり,国際的に観測データを自由に交換する体制が整いつつある。

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