コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

地球観測衛星 ちきゅうかんそくえいせい earth observation satellite

4件 の用語解説(地球観測衛星の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

地球観測衛星
ちきゅうかんそくえいせい
earth observation satellite

太陽光の地球表面からの反射や地球表面から放射される赤外線電磁波を,搭載したセンサにより検知し,地球表面 (海域,陸域) および大気の状態を観測する衛星。 1978年に打ち上げられたアメリカの「ニンバス」7号に搭載されている TOMS (オゾン全量分光計) というセンサが,南極上のオゾンホールを発見するなど,衛星による地球観測が注目されている。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉の解説

ちきゅう‐かんそくえいせい〔チキウクワンソクヱイセイ〕【地球観測衛星】

電波、可視光、赤外線などを捉える各種センサーを搭載し、宇宙から地上や海洋、大気の状態を観測する人工衛星。気象、地下資源、災害状況の調査などに利用される。軍事目的のものはスパイ衛星気象観測を行うものは気象衛星ともいう。JAXA宇宙航空研究開発機構)のだいちいぶきしずくなどが知られる。リモートセンシング衛星。

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

大辞林 第三版の解説

ちきゅうかんそくえいせい【地球観測衛星】

地球上の観察を行う人工衛星。目的によって、気象衛星・海洋観測衛星・地球資源探査衛星・地球観測技術衛星・測地衛星・航行援助衛星・放送衛星・軍事衛星などがある。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

地球観測衛星
ちきゅうかんそくえいせい
earth observation satellite

宇宙から地球を観測するための各種センサーを搭載し、大気や海洋、地表面などの詳細な観測を行うことを目的とした人工衛星気象衛星ひまわり」も地球観測衛星の一種である。
 世界で最初の地球観測衛星「ERTS(アーツ)」は、1972年にアメリカにより打ち上げられた(1975年にランドサットと改称)。地表面を約80メートルの精度で観測でき、土地利用の状況把握や農作物の生育状況などの監視に利用された。
 地球観測に使われるセンサーには、太陽を光源として地表面からの反射光を分光して計測する光学センサー、大気中のガスや物質から放射される赤外線やマイクロ波を計測するセンサー、レーザー光やマイクロ波を物体に直接照射して、その反射波の強度や位相を計測するセンサーなどがある。これらは観測対象と目的によって使い分けられる。
 地球観測衛星は、地球の両極を通る極軌道に衛星を投入し、地球の自転を利用することで繰り返し地球全体を観測することができる。観測対象はさまざまであるが、地球環境の変動メカニズム解明のための温暖化ガスの観測や、地球規模での環境変化、気候変動など国際協力による観測が実施されている。一方で、地球観測の商業利用が活発になっており、政府と民間事業者が相応の経費を按分(あんぶん)する衛星開発・運用が行われ、なかには偵察衛星なみの解像力(50センチメートル)の画像データを一般に販売しているものもある。
 日本では1987年(昭和62)に打ち上げた海洋観測衛星「もも1号」以降、2011年(平成23)までに9機の地球観測衛星を打ち上げている。地球資源衛星に搭載された最先端の合成開口レーダーは、その後の地球観測の新たな可能性を開拓した。環境観測技術衛星「みどり」(1996)および「みどり‐」(2002)は、地球環境の解明のため最先端のセンサーを搭載した国際協力による大型衛星である。環境観測シリーズはGCOMミッションに引き継がれ、2013年には水循環を観測する地球環境変動観測衛星が打ち上げられる。陸域観測技術衛星「だいち」(2006)は三つのセンサーを搭載し、地図作成や災害状況把握、資源探査に活躍し、2011年5月に運用を終了した。また後継機は合成開口レーダー衛星(2013年打上げ予定)と光学衛星(2015年打上げ予定)に分けて、さらに高精度の観測を行う。また地球温暖化で問題となっている二酸化炭素やメタンの吸収・排出量を地球規模で見積もるデータを取得する、温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」も観測を続けている。[森山 隆]
『日本放送協会編、竹内均・坂田俊文監修、中野良志他著『宇宙からみた日本列島――地球観測衛星ランドサット』(1982・日本放送出版協会) ▽坂田俊文著『地球を観測する――衛星からの画像情報』(1988・日本放送出版協会) ▽立川涼他著『地球の健康診断5 宇宙のオアシスを守る』(1990・草土文化) ▽国土庁計画・調整局・建設省国土地理院編『宇宙からの国土情報の整備』(1994・大蔵省印刷局) ▽宇宙開発事業団地球観測推進部編・刊『海洋観測衛星1号(MOS‐1)利用成果報告書』(1997) ▽茂原正道著『宇宙を活かす』(1999・オーム社) ▽岩崎信夫著『図説 宇宙工学概論』(1999・丸善プラネット、丸善発売) ▽新井康平著『地球観測衛星データの利用方法』(2000・森北出版) ▽新井康平著『Javaによる地球観測衛星画像処理法』(2001・森北出版) ▽清水邦夫編著『地球環境データ――衛星リモートセンシング』(2002・共立出版) ▽大林成行編著『人工衛星から得られる地球観測データの使い方』(2002・日本建設情報総合センター、大成出版社発売)』

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

地球観測衛星の関連キーワード緯度海洋経線図法大気放射プレート陸地大圏地球放射表面光電効果

今日のキーワード

トランスアジア航空

台湾・台北市に本拠を置く航空会社。中国語名は復興航空。1951年、台湾初の民間航空会社として設立。83年に台湾の国産実業グループに経営移管され、組織改編を実施した。92年に国際チャーター便の運航を始め...

続きを読む

コトバンク for iPhone

地球観測衛星の関連情報