槍んぼう(読み)やりんぼう

精選版 日本国語大辞典 「槍んぼう」の意味・読み・例文・類語

やり‐ん‐ぼう【槍ぼう】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 「槍(やり)の穂(ほ)」の変化したもの ) 槍の穂先
    1. [初出の実例]「合戦の宵やみ光るやりんぼう」(出典:雑俳・歌羅衣(1834‐44)四)
  3. 植物「すずめのてっぽう(雀鉄砲)」の異称
    1. [初出の実例]「草深い土地に隠れし隠家も、武器は捨てねえ槍ん棒、よろひ蝶や甲虫、とんだ佐野の源左衛門だが」(出典:歌舞伎・怪談月笠森(笠森お仙)(1865)三幕)
  4. がま(蒲)の穂」の異称。〔東京年中行事(1911)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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