精選版 日本国語大辞典 「様参る」の意味・読み・例文・類語 さま【様】 参(まい)る ( 「さま」は敬称、「まいる」は差し上げる意 ) 近世、女性、または女性あての手紙に慣用的に用いられた、あて名の下に添えることば。みもとに。転じて、恋文。懸想文(けそうぶみ)。[初出の実例]「袂から袂へ入るる結び文、顔に似合わぬさままいる武蔵あぶみと書たるを」(出典:浄瑠璃・仮名手本忠臣蔵(1748)一)様参るの補助注記「浄・嫗山姥‐灯籠」の「髻(たぶさ)の中、一通の文を結ひこめ、母さままいる冠者丸と書いて有り」のような言い方から転じたもの。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例