普及版 字通 「樊」の読み・字形・画数・意味
樊
15画
[字訓] まがき・とりかご
[説文解字]
[金文]
[字形] 会意
(はん)+(はん)。はまがきの形。これを両手()でおしひらく形。〔説文〕三上に「鷙()(つな)がれて行かざるなり」と樊籠(はんろう)(鳥籠(かご))の意とするが、は樊籬(はんり)(まがき)の象。まがきを原義とする字である。
[訓義]
1. まがき、かき。
2. とりかご、かご。
3. ほとり、かたわら、きわ。
4. みだれる、みだれるさま。
5. (はん)と通じ、馬のはらおび、樊纓(はんえい)。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕樊 カギル・カコフ
[声系]
〔説文〕に樊声として攀・など五字を収める。攀は攀援(はんえん)、手をかけてよじのぼる意。
[語系]
樊・biuan、(藩)piuanは声義近く、通用することがあり、樊籬をまた藩籬という。またpuanは柄の長い箕(き)(ちりとり)。竹で編んで作る。buanは声近く、馬帯をぐるぐるまくことをいう。
[熟語]
樊▶・樊纓▶・樊棘▶・樊然▶・樊▶・樊樊▶・樊乱▶・樊籬▶・樊籠▶
[下接語]
雉樊・畜樊・柳樊・籠樊
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報