攀援(読み)はんえん

精選版 日本国語大辞典 「攀援」の意味・読み・例文・類語

はん‐えん‥ヱン【攀援】

  1. 〘 名詞 〙
  2. つかまりのぼること。よじのぼること。また、つかんでひっぱること。ひきもどすこと。攀縁
    1. [初出の実例]「賞翫輸誠洽、攀援得力慵」(出典菅家文草(900頃)五・賦葉落庭柯空)
    2. [その他の文献]〔荘子‐馬蹄〕
  3. たよること。依頼すること。
    1. [初出の実例]「旧友の子弟因縁攀援座主と称し門下生と唱ふ」(出典:明六雑誌‐一八号(1874)情実説〈西周〉)
    2. [その他の文献]〔漢書‐翟方進伝〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「攀援」の読み・字形・画数・意味

【攀援】はんえん(ゑん)

ひく。たすける。よじる。唐・李白〔蜀道難〕詩 鶴の飛ぶも、ぐることを得ず 猿(ゑんだう)度(わた)らんと欲して、攀を愁ふ

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