岩石学辞典 「標準岩石試料」の解説 標準岩石試料 岩石の分析で,分析方法の検討や分析値が既知の標準物質として用いる岩石粉末試料.岩石あるいは一部の鉱物の標準試料は地質学,地球化学,環境問題などの基礎研究に用いられるものが多いが,工業原料として資源評価のために作られた各種の鉱物,鉱石もある.現在各国で岩石,鉱物の標準試料が作成され,その種類や量は著しく増加した.1950年に初めてアメリカの地質調査所で作られたG-1(花崗岩),W-1(輝緑岩)などは消費されてしまい現在では入手不能となり,その後それに代わるものが作られた[長倉ほか : 1998, Chayes & Suzuki : 1963]. 出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報