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権威帝政 けんいていせいEmpire autoritaire

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

権威帝政
けんいていせい
Empire autoritaire

フランス第二帝政の前半,すなわち,ナポレオン3世が支配した 1852~60年の時代とその政治構造をさす。その特徴は,国内的には近代化政策の推進と親カトリック政策,対外的には干渉政策が強行されたことである。国内近代化政策は,第1に鉄道建設をはじめとする公共事業に重点がおかれ,首都中心の幹線鉄道網がつくられ,パリの都市改造も行われた。第2に,これと関連して巨額資本の集中すなわち大金融投資資本が育成され,クレディ・モビリエ (動産銀行) ,ロートシルト銀行などが出現した。一方,対外政策はイギリスと協調し,オスマン帝国に対するロシア進出阻止のクリミア戦争,イタリア統一戦争介入,さらに中国,インドシナ侵略開始と,介入と侵略を行なった。この内外政策実施のために,行政,軍事,外交の全権を皇帝が握る集権体制を形成すると同時に,皇帝社会主義と国民主義を宣布して各層の調整をはかった。しかし,この政策の内部矛盾は拡大し,60年に入って自由帝政への構造転換がはかられた。

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