権現様(読み)ゴンゲンサマ

デジタル大辞泉 「権現様」の意味・読み・例文・類語

ごんげん‐さま【権現様】

権現」を敬っていう語。
徳川家康を敬っていう語。また、家康を祭った東照宮のこと。

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精選版 日本国語大辞典 「権現様」の意味・読み・例文・類語

ごんげん‐さま【権現様】

(「さま」は接尾語)
[1] 〘名〙 「権現」を敬っていう語。
[2] 徳川家康(神号東照大権現)を敬っていう語。また、徳川家康をまつった東照宮。
仮名草子竹斎(1621‐23)下「紅葉山に参り、ごんげんさまを伏し拝み」

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世界大百科事典(旧版)内の権現様の言及

【徳川家康】より


[家康のイメージ]
 家康の逸話は,馬術,剣術,水泳,鉄砲など武芸の達人であったこと,学問を好み和漢の古典を収集したこと,医方に通じていたことなどをめぐって数多く残されている。それらの大部分は史実にもとづくものであるが,1640年(寛永17)ごろから〈東照神君〉〈権現様〉といわれるようになった――それまでは死の直前に任じられた太政大臣の別称によって〈相国(しようこく)様〉と呼ばれていた――家康のイメージは,彼が今川氏の人質から信長,秀吉のあとを受けて最終的に天下を安定させたことにより,良くも悪くも〈忍耐〉を中核としているといえよう。偽作(本来の作者は徳川光圀に比定されている)であることが最近明らかになった,〈人の一生は重荷を負いて遠き道を行くがごとし。…

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