横手前郷村
よこてまえごうむら
[現在地名]横手市清川町・田中町・寿町・駅前町・前郷一番町・前郷二番町・神明町・平和町・南町・横山町・旭川一―三丁目・本郷町・前郷
東は横手川(旭川)を隔てて大沢村、南は安田村、北は横手町に接する。村の北部は俗称山崎といい、横手鍛冶町と接し、「町在郷差別もなく軒を並て、人家ひしひしと立続き」(雪の出羽路)と集落が横手町に続いていた。羽州街道が村内を南北に貫き、山崎からは山内村(現平鹿郡山内村)を経て南部領(岩手県)に至る小松川街道が分れ、関根村・八幡村とともに横手町駅馬(伝馬)の加駅馬(加伝馬)を勤めた(雪の出羽路)。
「梅津政景日記」元和四年(一六一八)六月二九日条に前郷の内三枚橋、翌年二月二五日条に横手前郷の内八口三枚橋の名がみえる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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