横浜ゴム[株](読み)よこはまゴム

百科事典マイペディア 「横浜ゴム[株]」の意味・わかりやすい解説

横浜ゴム[株]【よこはまゴム】

古河系のタイヤ・メーカーで業界3位。1917年横浜電線製造(現古河電気工業)と米国B.F.グッドリッチ・カンパニーの折半出資により,横浜護謨製造として設立。1963年現社名に改称。電線用ゴム製造からスタートし,業界に先駆けて高性能タイヤの製造に着手。最近では,主力のタイヤ部門に加え,非タイヤ部門で航空機用部品・スポーツ用品などに事業展開。本社東京,工場平塚,三重ほか。2011年資本金389億円,2011年3月期売上高4651億円。売上構成(%)は,タイヤ82,工業品15,その他4。海外売上比率47%。
→関連項目日本ゼオン[株]古河財閥

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世界大百科事典(旧版)内の横浜ゴム[株]の言及

【ゴム工業】より

…第1次大戦も発展の契機となって大戦中に自転車タイヤは国産品に置き換わり,また機械工業の発展につれベルト需要が増大した。昭和に入ると,ゴム玩具やゴム靴の輸出が拡大し,自動車タイヤの国産化が進められてダンロップ護謨(極東)(現,住友ゴム工業),横浜護謨製造(現,横浜ゴム),ブリヂストンタイヤ(現,ブリヂストン)の3社が生産を開始した。しかし第2次大戦が始まると,輸出の激減,原料入手難などで大きな打撃を受けた。…

【タイヤ】より

…日本の自動車用タイヤはアメリカに次いで世界第2位の規模で,1995年の生産本数は1億4980万本,金額で7900億円となっている。自動車用タイヤの業界は世界的に寡占化の方向にあり,日本でもブリヂストン,横浜ゴム,住友ゴム工業,東洋ゴム工業の大手4社で生産全体の約9割を占める。 空気入りタイヤはイギリス人のJ.B.ダンロップが1887年に考案し,88年に特許をとった。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」