横辺田村(読み)よこべたむら

日本歴史地名大系 「横辺田村」の解説

横辺田村
よこべたむら

[現在地名]松浦市志佐町しさちよう 横辺田免よこべためん稗木場免ひえこばめん

高野たかの村の南に位置し、志佐川が流れる。地内に室町期の造立という毘沙門天があり、檜でできた甲冑をまとう約一メートルの武人像で、極彩色であったが剥落が著しい。江戸時代は平戸藩領で、志佐筋に属する。明暦二年(一六五六)の畑方帳抜書に志佐村のうちとして横辺田免とあるが、別に志佐横辺田村として笛吹ふえふき免・横辺田免・山之岳浦やまのたけうら免・柚木川内ゆのきがわち免・稗木場免・田之平たのひら免・長野ながの免・長坂ながさか免・懸橋かけはし免・瀬道田せどうだ免が記される。元禄一二年(一六九九)の平戸領分郷村帳では志佐村新枝村として村名がみえ、高九八石余で、ヨコベタの訓を付す。旧高旧領取調帳では高一千九五九石余で、宇土翳うどまぶし村・田之平村・柚木川内村・長野村を含むと考えられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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