樫津村(読み)かしづむら

日本歴史地名大系 「樫津村」の解説

樫津村
かしづむら

[現在地名]宮崎村樫津

江波えなみ村の東にあり、鯖江府中(現武生市)に向かう道の合流点に位置し、四方を山に囲まれる。天正四年(一五七六)九月二七日付山中村惣代等申状(劔神社文書)に「劔大明神末社領所田畠山林等之事」として「拾八石四斗五升 樫津村神田 参ケ所畠 同村」とみえ、つるぎ大明神(現織田町)の社領があった。

慶長一一年(一六〇六)頃の越前国絵図では「織田庄平村」に含まれると考えられる。初め福井藩領、元禄一〇年(一六九七)高森藩領、享保五年(一七二〇)以降幕府領。元禄一六年一二月の村々大差出帳樫津組(田中家文書)によると田方六六七石余・四二町二反余、畠方五四石余・三町七反余、家数五七、うち本百姓四三・水呑一二・隠居二、人数三〇九、牛二〇匹・馬一四匹、氏神つるぎ大明神で、念正ねんしよう(真宗大谷派)がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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