橋野村(読み)はしのむら

日本歴史地名大系 「橋野村」の解説

橋野村
はしのむら

[現在地名]釜石市橋野町

鵜住居うのすまい川の上流に位置し、東は栗林くりばやし村、西は権現ごんげん(九七〇・二メートル)大峰おおみね(一一四七・五メートル)を境に山口やまぐち村・糠前ぬかまえ村・佐比内さひない(現遠野市)など、南は片羽かたは(一二九一メートル)岩倉いわくら(一〇五九・一メートル)を境に甲子かつし村、北は石仏いしぼとけ(八七四・七メートル)・オイネガ森(六六四・九メートル)を境に栃内とちない(現遠野市)小槌こづち(現上閉伊郡大槌町)大槌おおつち街道が界木さいき峠で土淵つちぶち(現遠野市)に抜ける。全村ことごとく山地で、渓谷に沿って耕地がわずかに開ける。中村なかむらにある新城しんじよう館跡は大槌氏の臣新城某の拠所で、橋野地方を領して橋野氏を称したという(上閉伊郡志)

正保国絵図に村名がみえ、高六〇石余。明暦元年(一六五五)の遣証文(小笠原文書)では九七石余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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