機る(読み)ワカツル

デジタル大辞泉 「機る」の意味・読み・例文・類語

わかつ・る【機る/誘る】

[動ラ四]あやつり動かす。また、うまく人を誘い欺く。
「年ごとに貢職みつきの船を―・り致し」〈継体紀〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「機る」の意味・読み・例文・類語

わかつ・る【機・誘】

  1. 〘 他動詞 ラ行四段活用 〙 あやつり動かす。転じて、うまいことを言ったり、したりして人を欺き誘う。また、御機嫌をとる。とり入る。おこつる。
    1. [初出の実例]「外は海路を邀(た)へて、高麗百済・新羅・任那等の国、年ごとに、貢職船を誘(ワカツリ)致し」(出典日本書紀(720)継体二一年六月(前田本訓))
    2. 「自宗を建立することを楽欲せ不して、反りて機(和可ツ利)弄(もたそひ)て、妄理をもちて他を詰め責ふ」(出典:大乗阿毗達磨雑集論平安初期点(800頃)一二)

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