檜谷村(読み)ひのたにむら

日本歴史地名大系 「檜谷村」の解説

檜谷村
ひのたにむら

[現在地名]上市町桧谷ひのたに

茗荷谷みようがだに村から大岩おおいわ川支流沿いの上流山中に位置する。当地富士社の伝承によれば、文亀元年(一五〇一)古谷幸造という者が漂浪して当地に至り檜林の中に一家を営み、のちに一村を結んだという(上市町誌)正保郷帳では高五三石余、田方二町三反余・畑方一町二反、新田高四九石余。寛文一〇年(一六七〇)の村御印によれば草高八三石、免四ツ九歩、小物成は山役八六匁・漆役五匁・蝋役一匁・炭窯役一三匁。ほかに明暦二年(一六五六)の新開高二石がある(三箇国高物成帳)。その後享保一三年(一七二八)に検地引高二〇石九斗が発生、一方享保一七年・延享元年(一七四四)・天明五年(一七八五)・享和三年(一八〇三)・文化一四年(一八一七)・文政八年(一八二五)・天保九年(一八三八)の手上高が計三三石余あって都合高九七石余となる(天保一一年「高免帳」杉木家文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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