欠餠(読み)かきかちん

精選版 日本国語大辞典の解説

かき‐かちん【欠餠】

〘名〙 「かきもち(欠餠)」をいう女房詞。おかき。
※御湯殿上日記‐享祿元年(1528)閏九月二〇日「東のとう院殿よりかきかちん一ふたまいる」

かき‐もち【欠餠】

〘名〙
① 正月の鏡開きの餠を手や槌(つち)で欠き割ったもの。縁起のよい鏡餠を刃物で切るのを忌み、手で欠き割ったところからいう。
御伽草子・祇園の御本地(室町時代物語集所収)(室町中)「あたたけとて舁餠は、古端がふぐりのまね也」
② のし餠やなまこ形の餠を薄く切って乾燥したもの。焼いたり揚げたりして食べる。けずりもち。おかき。
※御伽草子・猫の草紙(江戸初)「鏡、はなびら、煎餠、あられ、かきもち、をこし米など」
③ 寒中、餠を薄く切って、凍らせたもの。湯に浸して食べる。凍餠(しみもち)。こおりもち。
※浄瑠璃・心中刃は氷の朔日(1709)中「そのかきもちの氷より、涙の氷解けやらぬうき身の上こそ無慚なれ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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