款曲(読み)かんきょく

精選版 日本国語大辞典 「款曲」の意味・読み・例文・類語

かん‐きょくクヮン‥【款曲】

  1. 〘 名詞 〙
  2. こみ入った事情委細。〔魏志‐郭淮伝〕
  3. 人との交わりにおける、親しみ、誠の心。また、うちとけて交わること。慇懃(いんぎん)
    1. [初出の実例]「今以邂逅相遇貴客、不感応輙陳欵曲」(出典万葉集(8C後)五・八五三・序文)
    2. [その他の文献]〔後漢書‐光武紀下〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「款曲」の読み・字形・画数・意味

【款曲】かん(くわん)きよく

委細。うちとける。まごころ。漢・秦嘉〔婦に贈る詩、三首、二〕念(おも)ふ當(まさ)にく離別すべし 思念して、款曲を敍(の)べん

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