精選版 日本国語大辞典 「歌所」の意味・読み・例文・類語 うた‐どころ【歌所】 〘 名詞 〙① 宮中で勅撰集の編集を行なったところ。江戸時代、「和歌所」を誤っていった語。[初出の実例]「自ら迚(とて)も雨乞の哥、父貫之へ伺ひ、哥所へ差上まするでござりませふ」(出典:歌舞伎・名歌徳三舛玉垣(1801)五立)② ( ①から転じて ) 歌道を伝えた公家の家系をいう。二条家、冷泉家、飛鳥井家など。歌の家。[初出の実例]「今世和歌所無レ之候へば、古今伝授の上に諸卿の点致し候とて〈略〉歌所と計り申候、大なる誤にて候」(出典:野宮問答(1711)二八)③ 歌の名所(などころ)。歌に詠まれる場所。歌枕。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例