飛鳥井家(読み)あすかいけ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

飛鳥井家
あすかいけ

藤原師実の子孫雅経を祖とする公家。雅経は藤原定家和歌を学び,定家らとともに元久2 (1205) 年『新古今和歌集』を撰し,家集『明日香井集』を著わした。また蹴鞠にもすぐれ,歌鞠二道を子孫に伝えた。その孫雅有は,『続後撰集』の撰者の一人であり,その曾孫雅縁も歌人として有名。その子雅世は後花園天皇の勅命により永享 11 (1439) 年『新続古今和歌集』を撰した。その子雅親 (法名栄雅) は歌の判者として知られ,足利義政のために『古今栄雅抄』などを著わし,また家集『亜槐和歌集』がある。雅親は書道にもすぐれ,飛鳥井流を開いた。その弟雅康も歌,書二道に長じ,二楽流を創始した。子孫相次いで和歌,蹴鞠の家として朝廷に仕え,明治にいたり伯爵。

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百科事典マイペディアの解説

飛鳥井家【あすかいけ】

歌道・蹴鞠の家。藤原雅経(まさつね)〔1170-1221〕を祖とする公家(羽林家)。雅経は蹴鞠に長じ,飛鳥井流の蹴鞠を興す一方,歌才も認められて《新古今和歌集》の撰者の一人に選ばれ,飛鳥井家の歌道家としての基礎を築いた。室町時代には,雅世〔1390-1452〕が足利義満以下の将軍の信任を受け,21番目の勅撰集《新続古今集》を撰進し,二条家冷泉家と並ぶ歌道家と目されるにいたった。

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世界大百科事典 第2版の解説

あすかいけ【飛鳥井家】

藤原氏北家の流れ。難波家の支流。家格は羽林(うりん)家。平安末難波家の祖忠教の子頼輔は蹴鞠一道の祖といわれたが,その孫にあたる飛鳥井家の祖参議雅経(まさつね)(1170‐1221)も蹴鞠に長じ,飛鳥井流の蹴鞠を興す。また雅経は藤原俊成に歌道を学び,《新古今集》の撰者の一人になるなど和歌にもすぐれ,飛鳥井家が蹴鞠,和歌両道の家として繁栄する礎を築いた。室町時代には権中納言雅世,権大納言雅親(1417‐90)父子が歌道の発展に尽くし,雅世は《新続古今集》の撰者となり,雅親も《飛鳥井家式法》《和歌道しるべ》《和歌入学抄》などを著した。

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